公開前からかなり気になっていた映画
『さくらん』を見てきました。
監督
蜷川実花
原作
安野モヨコ
脚本 タナダユキ
音楽
椎名林檎
主演
土屋アンナ
とまあ、ふれこみ通り、かっこいい女たちが集結して作った映画。
極彩色の映像は、
蜷川実花さんが作り込んで作る写真作品そのままを動画にしたという感じ。
きっと、何もかもほとんど彼女の頭の中に
イメージが出来上がっていたんじゃないかなあなんて思いました。
蜷川さんといえば金魚の写真ですよね。
随所に出てくる金魚の映像と、
『金魚はビードロの中でしか生きれない。』というキーワード。
彼女ならではなのではないでしょうか。
ストーリーや演出はやっぱり原作がマンガだけあってマンガです。
遊郭に生きる女性を安野モヨコさんらしく描かれているストーリーなのでは?
いろんなシーンに差し込まれてくる音楽は
椎名林檎さんのパンチが効いています。
主演の土屋アンナさん。
どうも下妻物語のキャラクターイメージから抜けられないというか、
同じようなキャラクターの役なんじゃないかなあ・・・。
(もっといろんな雰囲気の役をやってほしい!!)
でもぴったりはまっています。
彼女の日本人離れしている顔立ちためか、
遊郭のインテリアのためか
全体的に江戸時代というより
近未来な感じに仕上がっています。
そういう演出なんでしょうけど。
着物姿や日本髪は菅野美穂さんに軍配かなあ。私は。
着物も、シマウマ柄とか蜷川実花さんの写真をプリントしたものとか
まつけんサンバの衣装で使うみたいなキラキラした素材の衿とか
伝統的な着物の柄に織り交ぜている感じです。
柄on柄が基本。色の洪水。
まあ、遊女の着物の着方は普通の人と全然違います。
なかなか普段の着物の参考にはならないけど
何が可愛いって
長襦袢。
遊女たちは長襦袢姿。
これなら真似できるんじゃないかしら。
ド派手です。
もちろんびらかんざしとか、べっ甲のかんざしとかすごかった。
あとは、極彩色の遊郭に負けない、存在感の生け花。
東信さんが手がけています。
blogは
こちら。
すごい前衛的で(古い表現でごめんなさい。)かっこいい。
花というよりは、花を使って作ったオブジェ、彫刻というのにふさわしいです。
同じ76世代としては、気になります。
とにかく、映画というよりは
ニナミカワールド全開の映像と言った感じです。
さっぱりと楽しめましたよ。
花魁、遊郭、吉原に興味がわきました。
だって、別世界過ぎて、しかもめちゃくちゃ色っぽくて艶っぽくて素敵。
もちろんそこには、悲しい背景もあるのだけど。
ちょっと本を読んだり、インターネットでみようかしら。