KIMONO真楽で知った一冊。
やっと読みました。
内容は、東京生まれ、東京育ちの著者の祖母の実家は両国の写真館。
相当、着道楽だった祖母の影響で着物に慣れ親しんで育ったとのことで、
普段の着物、着物に割烹着のお母ちゃんが身近にいたということで、
著者が影響を受けた曾祖母から受け継いだこと交えつつ、綴っている着物エッセイ。
テンポよく一気に読めてしまいますよ。
著者はおそらく私と同年代かちょっと上くらいかなあと思われます。
掲載されている曾祖母の着物姿の写真や
東京の筋金入りのきもの人達の写真はとても自然です。
つねづね着物がもっと身近で、着る人が増えていかなければ
未来はないのではと考えているのですが、
これくらい肩の力が抜けて、着ることができたら
そして、街に着物姿の人が増えたらいいなあと思います。
着る人が減ってきて、着物が礼装のためのもののような感じになって来て、
普段着なくなってしまって、
着物雑誌から飛び出して来たような、
気合いの入ったばりっとした着姿が標準とされ過ぎている感じがするのです。
もちろん、きれいに着れるに越したことはないですけど。