もう4月も半ばですね。
浴衣制作が始まりました。
もう2回行われています。
1回目。
寸法決め。
自分の寸法を測って決めます。
特に、裄と丈。
そして、それ以外も決めて、計算で実際の裁ち寸法を割り出していきます。
鯨尺に慣れていないから結構計算が煩わしいものです。
ドキドキしながらやりました。
別に長襦袢を着たりはしない浴衣は袖丈も自由です。
ちょっと長めにしました。
袖の丸みも大きめにします。
柄が大きいので丸みが大きくても特に違和感はありません。
こんな風に寸法を試す事ができるのも自分で作るお誂えならでは。
私の場合は、絞りの反物だったので、
買う時に巾出しをお願いしたので必要なかったのですが、
通常は『水通し』をして、布を落ち着かせます。
木綿は特に縦に縮むので
縫う前に一度水に通して、ある程度縮ませてしまうのです。
そうやって落ち着かせた反物の長さを採寸します。
採寸したあと、
自分の決めた寸法で生地が足りているのか、どれくらい生地に余裕があるのか
確認するのです。
2回目。
柄合わせ、裁ち、へら打ち。
寸法が決まったところで、柄あわせをして
裁ったり、へらで印をつけたりします。
一番柄が目についてくるのが、
上前の身ごろとおくみです。そして後ろ身ごろ。
要するに他人から見て、向かって右の部分のパーツですね。
着物あまりわからない人だったらわからないと思うのですが、
二つの布でできています。
その部分の柄行きの組み合わせで
同じ反物から作っているのに、随分印象が変わってしまいます。
隣り合う布の柄が固まりすぎないようにきれいに斜めに散らばるようになるときれいに見える様です。
後ろ身ごろも、柄がぶつかってしまったり、(ずらします)
柄がない部分がお尻の部分に来るとかっこわるいし、スッキリ見えなかったりするらしいです。
柄合わせ中。まだ全く形になっていませんが、
こうしておいてあるだけでも、可愛くて惚れただけの反物であります。
ただ、寸法通りに裁って、縫っているのかと思ったらそういう訳ではないのです。
縫った時にどこにどんな柄が来るのか計算のもとなのです。
そういった工夫をするには、反物に余分な布がないとなかなか難しい訳です。
だから、1回目にどれくらい余分があるのか計算していたのです。
特に、浴衣の柄は、大きな柄が多いから柄合わせに注意が必要だったりします。
先生によると、とび柄が一番難しいのだそうです。
反物によっては、余分があまり無かったり、丈が必要だと大変だったり・・・。
柄がちょうど良く出るように寸法を採る順番を変えたり〜
テクニックは色々あります。
まるでパズルみたいです。
4枚重ねの布にへらで寸法を付けたり、その距離は身丈分だったりするので、
結構力が要ります。
絞りの反物だと、印がわかりずらいので、重要な印は、わかりやすい色糸で印を縫います。
印をだいたいつけ終わりました。
次回は、いよいよ縫いに入ります。
どきどき。