夏もすっかり終わりモードですが、
この夏最後の夏着物のレポートをすっかりし損なってしまったので、
遅ればせながら、ちょっと野暮ったい気もしますが、
記録も兼ねて、ここにご報告。
YUKATA PARTYも目前、慌ただしい中、ちょっと人に会ってきました。
せっかくなので着物でと思ったのですが、
気がつけばこの夏は薄物たる薄物あまり着ていませんでした。
ほどんど浴衣を着物風に着るか、そのまま浴衣として着るか
あるいは麻の着物の小千谷縮を着物として、あるいは浴衣風にさらっと素肌に。
薄物とは、絽や紗などのすけすけの夏着物です。
7.8月の盛夏に着るものとされています。
まあ温暖化が激しいので
9月も着ていいのかもしれないけど私は律儀に守ってしまう方です。
だって単衣の季節は6月と9月しかないんですもの。
すけすけってことは、着物の下がよく見えると言うことです。
そこそこきちんと長襦袢を着ていなくてはならないのですが、
透け感のない着物なら下に何を着ててもあまりバレません。
バレないからと、うそつき襦袢にしたり、筒袖の半襦袢で楽に着たり
あるいはキャミソールとか。補正もいつもより薄めにさらっと気楽に。
しかし、薄物は、透けないときよりは、きちんと下地作りが必要です。
それがもしかしたら夏の着物のハードルを高くしているのかもしれないです。
まあ、薄物は多少ちゃんと着ないとかっこ悪いですしね。
それにしたって、夏のすけすけ着物って、
見た目はどんな格好よりも涼しそうに見えるし、
そんな気分を他人にさせられるなんてちょっとすごくないですか?
透け感が涼しく見せている訳ですよね。
今シーズン私が着た薄物と言えば
アンティークの矢絣の夏銘仙くらいだった気がします。
そういえば紺無地で萩や雲の柄が入った紗の着物を
タンスの中に発見したのを思い出して、着てみました。
久しぶりにちゃんと綿麻の真っ白の長襦袢。
その下には、裾よけと肌襦袢。
補正のウエストタオル・・・・。
なんかそんなこと聞いただけで暑くなっちゃいそうですかねえ?
でも暑いときはどんな格好でも暑いし、
長袖の方が日よけになってかえって涼しかったりしますし、
ウエストのタオルも汗取りの役目になったりもするんじゃないかと思ったりもします。
着物
紺色の紗。地紋に萩。
多分おばあちゃんからの頂き物。
一度も袖は通していなさそうでした。スケスケです。
でもこうして着てみるきてみると本当に涼しげです。
半襟。麻のチェック。
ユザワヤで見つけてきた生成り色の麻の布地。
織が格子柄で、あまり目立たないけど涼しげで
すました夏のお嬢さん風。
写真じゃ全然わからないけどね・・・。
半巾帯
アンティークの絽で、萩やトンボが飛んでいる染めの半巾帯。
和裁教室で自作したお気に入りです。
夏物に秋の柄が多いのは季節を先取りするため。
みんな涼しい秋を恋しがっていたのかしら。
青、白、黄色のグラデーションに白抜きの萩、赤い萩が絶妙です。
帯締と帯留
芥子色の細い帯締め。
夏は細めの帯締めがクールだと思います。
まだまだ夏を惜しむような金魚の帯留。
帯にマッチしました。
帯結びは角出し風。
角がなんかちょっと長過ぎたようで
また、あまり写真がよくなくて
なんだかあまりかっこ良くないんですが、
半幅帯でできる簡単な角出し風。
垂れは作らず小さめにしています。
それにしても立ち姿の姿勢が悪すぎます。
なぜかと言えば
おばあちゃんからの貰い物の着物は
袖が若干短くて、
それゆえ、袖から長襦袢が若干飛び出がちで
腕を引っ込め背筋が曲がる・・・。
持っている着物の裄は全部お直ししたいくらい。
麻の足袋とパナマの草履
せっかく絽のような紗を着たので、
足下はきりっと麻の白い足袋に
パナマの草履です。
ああ、なんだか解説しているだけで
ちょっとぴりっとして気持ちがよくなったりして。笑
無地の着物ってあまり持っていませんが、
帯豪華主義にできたり、
小物が際立ちます。
あとは洋服みたいな感覚で着れるところがあります。
一般的に色無地と言われるような着物は
帯の格によるところもありますが、
背中に紋を入れれば準礼装としても使える着物です。
便利な着物なんて言う人も居るけど
かえって難しい気もします。
第一、無地ですからね。
ちょっと味気ない?
あと、若干かしこまる感じがあって
よくかしこまる場所に行く人には良いですけどね。
もし、お出かけで、ドレスやワンピースかスーツとかジャケットってで言う人には薦めます。
でも、そんな人はあまりいないんじゃないでしょうか?
着物を始める方は
カジュアルな小紋とか木綿の着物からで良いんじゃないかしら。
もちろん、お家に着物があることがわかったら、
それを着てしまうのが一番良いですよ。
お友達とちょっと飲みにいくとか
近所を散歩とか
ジーンズにTシャツくらいの気軽な感覚で着物楽しんじゃいましょ。
着物コンポーザーがご相談に乗ります。