すっかり春ですね。
桜も先週まででしたね。今年はけっこう長く楽しめたように思います。
春を通り越し、夏日を記録していたようで、
既に袷の着物では暑く、単衣でもいいのでは?なんて気もしますが、
思えば、4月上旬。さすがに早いのかなあ・・・とも思いつつ。
皆さんはどうしていらっしゃいますか?
今回の七緒でも「ひとえ」に注目!と題して、特集されていましたね。
七緒 vol.17
決まりに準じる方、暑ければ季節じゃなくても単衣という方
自由自在の方いろんな方を取材していて大変好感を持ちました。
カジュアル着物でしたら、木綿の着物だったら
袷の季節であっても、年中単衣でOKですし、
汗をかいても、自分でお手入れ出来て良いかもしれません。
この季節に、カジュアルなシーンであれば、
暑ければ半袖のTシャツを着ちゃうのと近い感覚だと思います。
暑くてもどうしても正絹が着たければ、単衣の紬など、着てしまうかもしてないですが。
一方、ちゃんとした場面では、暑くても、長袖のジャケットを着ていますよね。
だからというのも何ですが、
まだ、暑かろうが、やっぱり袷なのかなあ・・・と思います。
そんなシーンはそうはやってきませんが。
さて、先週の着物。
春になって、羽織がいらなくなってくるこの季節に着たくなるのは、
大島紬です。
薄くて、軽くて、つるっとしていて光沢があり、気持ちがいいのです。
三大紬と言えば、結城紬、牛首紬、大島紬と言われているそうで、その一つです。
実のところ、この3つのうち大島紬しか持っていません。
他の二つは、いつか着てみたいなあと思いながら、まだまだ先になりそうです。
大島紬は祖母が好きだったようで、また、たまたま、知人から頂いたりなど、
現在、4枚くらい所有。おお〜!本当にありがたいことです。
その一枚。祖母のものです。
去年まではサイズが小さく、着づらいなりにがんばって着ていましたが、
シミも多く、結構傷みが目立って来ていたので、
洗い張りに出し、胴裏、八掛も新しいものにして、
自分サイズに近くなるように仕立て直しました。
やっぱり全然着やすいです。
(でも、写真ですと、上前の裾線がちょっとあがり過ぎ。)
着物
祖母の大島紬。
かなり細かくて、とてもやわらかい生地です。
着物屋さんで聞いた話だと、今の大島紬はこんなにやわらかくないそうです。
私はてっきり、着込んで、洗い張りしてを繰り返していれば
やわらかくなるのかと思っていたのですが、そうじゃないらしいです。
やっぱり絹が違うのでしょうか。
お手入れが悪く、こんなに濃い色の生地でも目立つシミがあります。
(下前にして、着てしまえば見えないように仕立てる時にお願いしました。)
八掛は、赤紫のような色に変更。以前は、薄いグレーかかった水色でした。
帯
黄色地にアネモネの織り名古屋帯。
元気で春らしく、祖母の大島はやっぱりちょっと地味だから
帯で元気よく。
半襟
紬の薄いベージュ地で、ぽつぽつと水玉の刺繍の半襟。
帯揚
白地に大きな花柄の端切。
帯締
白い平紐で、途中がカラフルになっている紐。
足袋と草履
白足袋に、ホースヘアの鼻緒の草履。
(いつもこのショットも変な体勢で撮っているのというのもありますが、これまた、下前が飛び出過ぎですね・・・。)